追手門（梅林門）
「明日のお城と城下町を考える会」などの市民運動により、秀長築城当時に近い形で、昭和58年に追手門が復元され、続いて追手向櫓・多聞櫓・追手東隅櫓などが昭和62年にかけて再建されました。

極楽橋
極楽橋は、天守曲輪と毘沙門曲輪の間に架かっていた公的な行事に使用される橋でした。建造時期は不明、江戸時代前期から明治初めまでは橋があった様子ですが、1873年（明治6年）の廃城令（大蔵省達第20号・陸軍省達第47号）により撤去されたとみられます。

2021年に極楽橋の再建工事が完了し、約150年ぶりの復活となります。追手門から本丸登城の正式ルート上にあります。

城址会館（市民会館）
日露戦争戦捷記念として1908年（明治41年）興福寺境内に建築された奈良県立図書館が、 1970年（昭和43年）郡山城跡址に移築されたものが城址会館です。内部は洋風の和洋折衷様式の建物で、奈良県指定有形文化財です。

柳沢文庫
昭和35年郡山城跡が県の史跡指定になったのを機縁として、財団法人郡山城史跡・柳澤文庫保存会として発足（柳澤藩の諸記録、郷土資料など保存、城跡維持管理等）。

柳澤神社
明治13年旧藩士によって二の丸内に創建、その後、二の丸敷地への郡山高校の開校により現社地に移転されました。祭神は、郡山藩柳澤氏初代柳澤吉里の父柳澤吉保。本殿は一間社流造。

天守台展望施設
2013年（平成25年）から4年をかけて天守台の石垣の修復と展望施設の整備を実施、2017年（平成29年）から一般に公開されています。

標高82mで眺望がよく・奈良の春日山原始林、東大寺の大仏殿、興福寺の五重塔、薬師寺の二つの塔、唐招提寺の講堂等の世界遺産が遠望できます。

さかさ地蔵
さかさ地蔵は天守台の北面にあります。天守台をはじめその周りの石垣の中に多数の石仏・五輪塔等が組み込まれており、これら転用石の一つがさかさ地蔵です。

転用石中の石仏や城史有縁の諸霊を慰めるため、市民有志の浄財で、全長162m・珠の直径15ｃｍ・1,080個の大数珠が奉納され、天守台を取り巻き、永慶寺・発志禅院・春岳院の協力を得て、さかさ地蔵を中心に「数珠くり法要」が行われます。

郡山城の御殿桜
約420年前の天正16年（1588年）に、豊臣秀長が多武峰談山神杜を城内に遷座したときに桜も城内に移したと言われております。その後、柳澤吉里が郡山に入城した時（1724年）多くの桜を補植し、花の時期には、藩士や町民たちの楽しみとなり、御殿桜と呼び親しんでいたようです。
　

平成2年には、「郡山城址公園」が「桜名所100選の地」に選ばれました。染井吉野・大島桜・山桜・かすみ桜・シダレサクラ（イトサクラ・紅しだれ・八重紅しだれ）・八重桜（関山・普賢象・奈良八重桜・紅豊）等種類が豊當で花の期間も長く楽しめます。

お城まつり

毎年3月下旬から4月中旬まで、満開の桜の下でお城まつりが盛大に開催されます。明治以来の伝統を持つ金魚品評会や源九郎稲荷神杜の白狐渡御や時代行列・市民パレードなど盛りたくさんの行事があり、夜桜も楽しめます。

郡山城址の句碑・歌碑・詩碑

「十五万石の城下へ　花の坂」　青畝

　　松の坂に阿波野青畝の句碑

「天地の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波立たぬ世を」　昭和天皇御製　

　柳澤神杜前

・「むら立ちて　咲く蓮のはな　そと濠の　たかいし垣に　朝目照りつつ」

　　西公園南端に土田耕平歌碑